ココナッツ林の中にある私のうち

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島の自然とみんなの優しさで生きている。

私の住んでる所は、やしの木ばやしにある小さな小屋で、みんなと一緒に作った。石ころを積み重ねかまどを作り、雨水をドラム缶に貯めて、灯油ランプに灯りをともし、とても自然な暮らしをしていた。

ヤシの木に吹くカリブの風は気持ちよく、空と海の青の中、太陽はサンサンと輝き、私の肌はガンガン黒くなる。

今日は、島の子達と海に繰り出して、貝や魚を獲った。大きな鍋に、獲りたての貝や魚、パンの実(ジャガイモに似てる)など、そこにココナッツミルクを入れて煮詰める。シーフード ココナッツ シチューの出来上がり!

美味しさでお腹もいっぱいになったら、残ったものは、街に繰り出して、売り歩く。貝の身に穴を開けて、紐を一つ一つに通し  ハワイのレイのように大きな輪を作って、首からぶら下げて ココナッツストリートを歩きながら売り歩く。

マッチ売りの少女の南国版 ”貝売りの少女” である。

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この記事を書いた人

1980年より、プエルトリコ、ドミニカ、コロンビア、ブラジルなどのラテン世界の国々を、バスや車はもちろん、舟や飛行機などのヒッチハイクなど、あらゆる交通機関手段を使い、心に響く太鼓の音とリズムを求め転々と回り旅し移り住んできた。帰国後、伝説のファンクバンド”じゃがたら”に在籍。’89年、パリに渡り、アフリカ音楽のレジェンド”パパ ウェンバ&ビバ ラ ムジカ”のメンバーとなり13年活動。ワールドツアーにも参加。

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